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私小説(仕事と恐怖体験・下)~名古屋チャットレディ~

こんにちは(^-^)

名古屋チャットレディ アリュール名古屋店の大渕です^^

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私小説~仕事と恐怖体験・下~

夜中人通りのない交差点で他人に声を掛けられたのは初めての経験だった。

一瞬では何も理解が出来なかった。

やはり人間というのは意識の外からの事には弱いようだ。

声を掛けられたことにも驚いたが、そのような状況を想定していない分、尚更のようだ。

しかしながら話しかけられた手前、男と正対しないわけにもいかず、視線を下から上にあげていった。

年齢は40代以上であろう、背は高かった。

その容貌はかの芸人さんに酷似していた。

エガちゃん・・・なのか。。。

いやそんなはずはない、エガちゃんがこんな夜中に札幌にいるわけがない。

エガちゃんではなく、ただの激似の一般人であると理解するのに時間は要しなかった。

男は続けて、こう言った。

「松屋で飯食いたいから金貸して」

???????????

クエスチョンマークが私の脳内を支配した。

多くの人がそうだと思うが、私は今まで見ず知らずの他人に金を貸してなどど言われたことはない。

自分の中で緊張感が一気に高まるのを感じた。

が、即座に言葉は出て来なかった。

考えようとしても頭は回らず心臓の鼓動だけが感じられた。

そしてやっと絞り出せた言葉は「ダメですよ」だった。

男性の問いに対しての返答としては通じない事もないが、おかしな返答だったと思う。

私はこんなことでパニックになってしまう小心者なのだ。

その刹那信号が青に変わり、小走りで松屋に向かった。

後ろは振り返れなかった。。。

ただただ怖かった、怖かったのだ。

店に入り男性に話しかけられた場所を見たが、もうそこに男性の姿は無かった。

私は悪い夢でも見ていたのだろうか。。。

いや、そんなはずはない。確かに私の身に起こった事実だ。

そんなことを思いはしたが空腹がそんな精神状態を打ち消した。

牛丼大盛りのお持ち帰りを受取り店を出た。

帰り道は自分の狼狽ぶりを思い起こしていた。

こんな経験は二度とないだろう。それゆえの恐怖だったのだ。

もし万が一、同じようなことがあったら適切に動けるだろうか?

そんな想像をしつつ、小雨煙る中牛丼を携え事務所に帰った。。。

 

私小説~仕事と恐怖体験・下~完

 

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